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屋久島ダイビング日記neo

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2022年 10月 06日

チョウチョウウオ玉とイルカの群れとアマクチビ。

10月5日(水)
曇り 北西の風 5-6m 波1,5m
長潮月齢9,2 満潮16:38 干潮9:21
水温27,5℃ 透明度30m
チョウチョウウオ玉とイルカの群れとアマクチビ。_b0422430_11372435.jpg
10月になってようやくまともに潜れるようになった。
もう台風は来ないでくれー。
気候はすっかり秋となり天気の悪い日や
3本目のダイビングの後は
肌寒い日が多くなってきました。
水中は黒潮が当たっていて調子が良く
青く暖かい。

ビックツアーを無事に終えて今日は
ゲスト1名でのんびりと海中散歩。
ダイビング後には船の脇にシワハイルカ(?)の
群れがいた。50cmくらいの
生まれたての赤ちゃんを連れていた。
海が時化ていたから湾内に避難してきたのかな?
船によってきたタイミングでちょっとだけ
水中からも見ることができた。

チョウチョウウオ玉とイルカの群れとアマクチビ。_b0422430_11372599.jpg
最近いくつかの場所でチョウチョウウオ玉が見られている。
サンゴの産卵もほとんど終わったと思うんだけど
なんだろうなぁ。
今頃繁殖なのか、いったいなんなんだろう。
チョウチョウウオの産卵って多分誰も見たことないと
思うんだけどまさか集団でしたりするのかな??
気になるー。
チョウチョウウオ玉とイルカの群れとアマクチビ。_b0422430_11372468.jpg
チョウチョウウオ玉
しばらく浅瀬をウロウロしてくれていた。


チョウチョウウオ玉とイルカの群れとアマクチビ。_b0422430_11485573.jpg
アマクチビの幼魚
チョウチョウウオ玉とイルカの群れとアマクチビ。_b0422430_11492982.jpg
標本記載ではトカラ列島が南限とされている
準絶滅危惧種らしい。
過去に見た記憶はあるけど撮影できたのは初めて。
ヨスジフエダイとかフエダイの仲間に見えるけど
よく見ると顔がとんがっていてちょっと違くて
フエフキダイの仲間だ。
腹鰭をパタパタと広げたり閉じたりする姿が
特徴的で何か違うものを感じさせる。

こういうのが地味に嬉しいなー!




# by itarutakaku | 2022-10-06 11:58 | 志戸子 | Comments(0)
2022年 09月 27日

サラサハタみっけ!

9月26日(月)
曇り 北の風1-2m 波1,5m
大潮③月齢0,2 満潮07:03 干潮13:22
水温27,0℃ 透明度20m

サラサハタみっけ!_b0422430_09452583.jpg
気がつくと9月もあと少し。
全然ブログを更新できなかった。
というか台風の連続で全然潜れなかった。
台風14号は屋久島ごと吹き飛ばしてしまうかと
思われたけど意外と大丈夫だった。
伊勢湾台風並みと言われているのが直撃だから
そりゃあビビりましたよ。
9月も終わりになってようやく
海が少し落ち着いてきた。
白化が進んでいたサンゴは水温の低下で
少しずつ回復中!台風の被害も合わせても
10%も死んでいないかな。

今日は調査で潜っていたらサラサハタを見つけた。
過去に2回見たことあるけど写真に収まっていないから
ようやく撮れた!!
微妙ーな場所だけどしばらくいてくれるといいな。

サラサハタみっけ!_b0422430_09452585.jpg
サラサハタ


サラサハタみっけ!_b0422430_09480600.jpg
白化したサンゴとカンザシヤドカリ
まだまだ白化サンゴと生き物のコラボもお勧め!

サラサハタみっけ!_b0422430_09475351.jpg
こちらは先日の口永良部ツアーの様子。
予報より波が高くて大変だったけど
海の中は快適だった。
海中でも陸上でも温泉三昧!

ではでは。


# by itarutakaku | 2022-09-27 09:51 | 志戸子 | Comments(0)
2022年 09月 05日

カブラヤスズメダイも繁殖中!

9月4日(日)
曇り 南東の風4-5m 波3m
小潮③月齢7,8 満潮13:31 干潮18:28
水温28,4℃ 透明度20-30m
タンク下

台風11号の影響で長らくお休み中。
海は今日まで潜れた。
5,6,7は厳しいかな。

海の変化が著しいこの頃、
普段あまり話題に出てこない魚たちも
記録しておかないとね。

タンク下のウスサザナミサンゴ群落で
見られるカブラヤスズメダイ。
13年前に確認した時からしばらくは
幼魚が十数匹ー数十匹見られる程度だった。
それがこの数年で爆発的に増えた。
アオバスズメと同じで、
いやアオバスズメを
上回る勢いで大増植している。
違う場所ではもう桜吹雪のように舞っているレベル。
あまり気にしてこなかったけど、、、
気がつくと成魚もたくさんいるし、
産卵床を守ったりもしていた。
季節来遊魚だった魚が普通種になった
と言っていいのかな。

カブラヤスズメダイも繁殖中!_b0422430_10100102.jpg
カブラヤスズメダイ
この場所では昔はハナゴイもほぼいなかった。
ハナゴイは3年くらい前から増えてきたかな。

カブラヤスズメダイも繁殖中!_b0422430_10100153.jpg
カブラヤスズメダイの幼魚
わさーっといる!
スズメダイにしては密度高く群れる。

カブラヤスズメダイも繁殖中!_b0422430_10100280.jpg
身体を横にして震えながら求愛する
カブラヤスズメダイ
カブラヤスズメダイも繁殖中!_b0422430_10100146.jpg
産卵床はウスサザナミサンゴの裏側
卵を生みつける部分のサンゴは
カブラヤスズメダイが整えて(殺して)
産卵基質として利用している。
と思われる。

肝心な産卵は見れなかったけど
近ごろ賑わっている
カブラヤスズメダイのお話でした。

カブラヤスズメダイも繁殖中!_b0422430_10421981.jpg
シライトイソギンチャクとクマノミ

そうだ水温が1℃低下していた。

サンゴたち回復するかなー。

ではでは。





# by itarutakaku | 2022-09-05 10:40 | 一湊 | Comments(0)
2022年 09月 03日

アオバスズメダイの産卵!とデバスズメダイ。

9月2日(金)
晴れ 南東の風4-5m 波2,5m
小潮①月齢5,8 満潮10:41 干潮16:32
水温29,5℃ 透明度30m
タンク下

ついに見れてしまった。
この数年、特に昨年から急激に数が増えてきたと
感じていたアオバスズメダイがなんと産卵!!!
去年も怪しいと思っていたけど今年は確実に
成魚まで成長していると思っていたので期待はしていたけど
あっさりと見れてしまった。
海が確実に変化してきている一つの証拠として
しっかりと記録しておかないと。

アオバスズメダイの産卵!とデバスズメダイ。_b0422430_13295884.jpg
アオバスズメダイの雄
黄色い生殖突起が見える。
これはひょっとしたらとしばし観察。
アオバスズメダイが群れているサンゴから数m離れた岩の
上でオスは産卵床で何やらしていた。
しばらくすると雄がフワーっと中層へ浮いて、
少し離れたところにいたメスに軽く求愛。
するとメスは産卵床に向かってオスに
引き連れられるように降りてきた。
そして産卵。
時間は長くて10秒ほど。
何度も観察したけど2,3秒で終わってしまうことが多かった。
これが普通のことなのか観察圧なのかはよくわからない。

アオバスズメダイの産卵!とデバスズメダイ。_b0422430_13295836.jpg
アオバスズメダイ
中層で求愛!

アオバスズメダイの産卵!とデバスズメダイ。_b0422430_13295854.jpg
アオバスズメダイのオス(手前側)が
メスを産卵床までエスコートする。

アオバスズメダイの産卵!とデバスズメダイ。_b0422430_13295763.jpg
アオバスズメダイの産卵
メス(下側)の生殖突起はオスより太く先が曲がっている。

アオバスズメダイの産卵!とデバスズメダイ。_b0422430_13295714.jpg
アオバスズメダイの産卵
手前側がオスで奥がメス。

産卵の周期は結構長く数分から10分に1度くらいだっかな。
しかも数秒で終わるから結構長い間ぼーっとしていた(笑)
水温が高いからそれもまた楽しいんだけど。
そんな最中にアオバスズメダイが一斉に逃げ出したかと思ったら
カスミアジとツムブリの大群が押し寄せてきた。
2度ほど。

アオバスズメダイの産卵!とデバスズメダイ。_b0422430_13295794.jpg
アオバスズメダイ(自然光で撮影)
他の写真はストロボを使って撮影した。
胸鰭を閉じているのでアオバスズメダイの特徴の
胸鰭の付け根の黒斑は見えない。


元々はアオバスズメダイとデバスズメダイを
見分けるために潜ったんだった。


アオバスズメダイの産卵!とデバスズメダイ。_b0422430_13491447.jpg
デバスズメダイ(自然光で撮影)
アオバスズメダイにそっくり。
タンク下では少数派。数匹しか確認できず。
サイズも小さい。
色はアオバスズメダイに比べて少し淡い。
もちろん胸鰭の付け根には黒斑が無い。

アオバスズメダイの産卵!とデバスズメダイ。_b0422430_13491436.jpg
デバスズメダイ(自然光で撮影)

アオバスズメダイの産卵!とデバスズメダイ。_b0422430_13491479.jpg
デバスズメダイ(ストロボで撮影)

アオバスズメダイの産卵!とデバスズメダイ。_b0422430_13491482.jpg
デバスズメダイ(ストロボで撮影)
何やら求愛のようなじゃれ愛のような動きをしていた。
これが成魚なのかいまいちわからない。
産卵していたアオバスズメダイの半分くらいのサイズ(3-4cm)。


100分間ずーっとこの子達を見続けて終了。
それにしても10年前には想像してなかった光景だなぁ。
これから海はどう変わってゆくのか。

ではでは。

そうだ、
先島諸島の皆さまが無事でありますように。。。






# by itarutakaku | 2022-09-03 13:57 | 一湊 | Comments(0)
2022年 09月 02日

台風前のサンゴの状況/ 2022夏②

9月1日(木)
晴れ 南東の風4-5m 波2,5m
中潮④月齢4,8 満潮9:51 干潮15:55
水温29,5℃ 透明度30-40m
タンク下

台風11号は小笠原方面から真西に向かい南西諸島へ
そして屋久島方面へやってくる、という予報だったけど
結構西にそれそう。
あまりにも台風発生前から存在感があったから
戦々恐々としていたけど意外と大丈夫かもしれない。
でも仕事は一週間まるまるキャンセル。
今日はサンゴのチェックでタンク下に潜ったけど
ファンダイバーを一人も見かけなかった。
こんなに海が穏やかなのにね。
まぁあの台風予報じゃ仕方ないか。

さて前回のブログでも書いたけど近年で最も白化が顕著。
とりわけ内湾や浅瀬では瀕死のサンゴも多い。
この数日で撮影したタンク下のサンゴたちを
ペタペタと載せておきます。
台風前のサンゴの状況/ 2022夏②_b0422430_10015688.jpg
白化したオオハナガタサンゴとアオウミガメ
台風前のサンゴの状況/ 2022夏②_b0422430_10045331.jpg
白化したオオハナガタサンゴ
台風前のサンゴの状況/ 2022夏②_b0422430_12280976.jpg
白化したウスサザナミサンゴ

台風前のサンゴの状況/ 2022夏②_b0422430_10013139.jpg
アオバスズメダイ
今年から普通種の仲間入り!?
というほど増えてきた。
成魚まで成長しているので今後も注目の魚。

台風前のサンゴの状況/ 2022夏②_b0422430_10015880.jpg
テトラポットにはサンゴが多い。
白化が目立つ。
そのせいで海の中がいつもより明るく見えるほど。

台風前のサンゴの状況/ 2022夏②_b0422430_10013272.jpg
褐虫藻が半分くらい抜け出したサンゴたち。
蛍光色に変化しているものもある。

台風前のサンゴの状況/ 2022夏②_b0422430_10013212.jpg
エダサンゴの仲間とアオバスズメダイ

台風前のサンゴの状況/ 2022夏②_b0422430_10013222.jpg
まだ白化があまり進んでいないサンゴたちもいる。
ちょっとした場所の違いで変化が大きい。

台風前のサンゴの状況/ 2022夏②_b0422430_12280971.jpg
白化したハマサンゴの仲間
日陰になっている部分は白化が遅いようだ。
台風前のサンゴの状況/ 2022夏②_b0422430_10013145.jpg
シライトイソギンチャクも真っ白。

さて台風はどれくらい影響を及ぼすのか。
ほどほどにお願いします。。。

ではでは。。。





# by itarutakaku | 2022-09-02 10:14 | 一湊 | Comments(0)