人気ブログランキング | 話題のタグを見る

屋久島ダイビング日記neo

yakuumi2.exblog.jp
ブログトップ
2025年 11月 05日

秋はどこへ?サンゴの白化と冬季休業のお知らせ

11/5 雨

北東5-6m 波2,5m

透明度20m 水温26


秋はどこへ?サンゴの白化と冬季休業のお知らせ_b0422430_15155101.jpg
すんません。

ブログをサボり続けて2ヶ月。

気がつくと今季の営業が終わってました。。。

まずは今年来ていただけた皆様、

本当にありがとうございました!!

皆様のおかげで、無事に、楽しく潜ることができました!!


前半戦を手伝ってくれたルナちゃん

後半戦を手伝ってくれたサキちゃん

今年も心強いサポートをありがとう!!

海の中だけは繊細、と言われる僕の雑な

動きを的確にカバーしてもらえました。

見つからない携帯を100回くらいは探してもらえた(爆)


秋はどこへ?サンゴの白化と冬季休業のお知らせ_b0422430_15183386.jpg
エダサンゴの群落(9月中頃)

今年は結局台風は1つも上陸しなかった。
長年漁師をしてる方も経験がないとか。
それでも7月に天気が悪かったおかげで水温の上昇は遅く
サンゴの白化は緩やかだった。


秋はどこへ?サンゴの白化と冬季休業のお知らせ_b0422430_15224932.jpg

しかし、流石に台風が1つも来ないことが影響して
9月中頃から徐々に進行して、
10月中頃には真っ白。。。
11月になってようやく水温が26度まで下がった。
去年の白化を耐え抜いたサンゴたち。
今年もどうか無事にいておくれ。。。
気になって仕方がない。


秋はどこへ?サンゴの白化と冬季休業のお知らせ_b0422430_15400556.jpg
リュウモンサンゴの群落(10月中頃)
20m以深のこのサンゴも今年はちょっと白化。


秋はどこへ?サンゴの白化と冬季休業のお知らせ_b0422430_15260683.jpg
白化したサンゴイソギンチャクとクマノミ

秋はどこへ?サンゴの白化と冬季休業のお知らせ_b0422430_15262104.jpg
白化したセンジュイソギンチャクとハナビラクマノミ

今年に入って各地のイソギンチャクが消滅した。
白化に耐性があるように思われたイソギンチャクたちは
半年経っても回復せずに、徐々に衰退していった。
回復せぬまま、また高水温で、今後がさらに心配。
これまた無事を祈ることくらいしかできない。

秋はどこへ?サンゴの白化と冬季休業のお知らせ_b0422430_15312908.jpg
ミスジスズメダイ
秋に来た自由が丘のイントラ様が白いクマノミのような白黒の魚がいた!と大騒ぎ。
スズメダイじゃなくてクマノミみたいなフォルムで、、、!と。
魚の詳しいゲストとともにクスクス笑う。
クマノミもスズメダイの仲間ですよー!

秋はどこへ?サンゴの白化と冬季休業のお知らせ_b0422430_15343445.jpg
種子島から打ち上がるロケット
10月中頃からは一気に冬。
北寄りの風が吹き続け全然ダイビングにならない。
例年より半月以上早く冬が迫ってきたような感じ。
おかしいなぁ、と言いながらなんとかビーチで潜ったり、
、ロケットみたり、猿やら鹿やらみて、温泉入って、
とまぁそんなラストスパートでした。



秋はどこへ?サンゴの白化と冬季休業のお知らせ_b0422430_15382919.jpg
そんな後半戦には鹿児島からは康司&環ちゃん率いるSBの
みんなが遊びにきてくれた。
まともに潜れなくて悔しかったけど、楽しかったなー。
また遊ぼうねー!

秋はどこへ?サンゴの白化と冬季休業のお知らせ_b0422430_15390511.jpg
クロメガネスズメyg
秋になってまたスズメダイの幼魚がチラホラ。

さて、そんなこんなでひとまず今年のダイビング業は終了です。
来年はまた春が明けてからですね。
また告知します。

ひとまず自分探し、じゃなくて
海の生き物を探しに旅に出ます。



最後に写真展のお知らせです!

秋はどこへ?サンゴの白化と冬季休業のお知らせ_b0422430_15482311.jpg
藤川 智之 写真展「龍宮城」
キヤノンギャラリー銀座
2025年11月11日(火)~ 11月22日(土)
10時30分~18時30分(日曜・月曜・祝日休館)

ゲストの藤川智之さんの写真展です!
素敵すぎる写真集も発売されます!
屋久島の写真も収録してもらえています。
ぜひ足をお運びいただければ幸いです!






# by itarutakaku | 2025-11-05 15:53 | 北部・志戸子 | Comments(0)
2025年 09月 11日

近所でシシマイ団地発見!!

9/10 曇り

南3-4m 波1m

透明度20-30m 水温28−29


9月になってもいまだに台風は来ず。

穏やかな日々が継続中。

7月が悪天候続きだったことで

水温が一時的に下がったおかげか

サンゴの白化化は軽微な状態。

わずかにしろかも見られるが今年は大丈夫かな。


海の中も徐々に秋らしくなってきた。

クラゲも多いしウミウシも増えてきた。

とにかく凪が続き、海の中は快適そものもの。



近所でシシマイ団地発見!!_b0422430_09581649.jpg
アマクサクラゲ

近所でシシマイ団地発見!!_b0422430_10075539.jpg
シシマイギンポ
志戸子周辺で撮りやすい場所を発見してしまった。
しかもいっぱいいる!!


近所でシシマイ団地発見!!_b0422430_10075764.jpg
シテンヤッコ
平安美人!?
ってお姉さん!眉毛つながってますよー。

近所でシシマイ団地発見!!_b0422430_10080100.jpg
テングヘビギンポ
名前の通り花が天狗みたいに長い。
これもたくさんいて撮りやすい場所を見つけた。
婚姻色も出てて良い感じ。

近所でシシマイ団地発見!!_b0422430_10085754.jpg
テングヘビギンポ


近所でシシマイ団地発見!!_b0422430_10095051.jpg
ヤマブキベラ
この他にノドグロベラ、オトメベラ、ニシキイトヒキ、ヤンセンニシキ、コガシラベラ
などが次々に産卵をしていた。


近所でシシマイ団地発見!!_b0422430_10122786.jpg
ヤンセンニシキベラ


近所でシシマイ団地発見!!_b0422430_10121184.jpg
アヤタスキベラ若魚
ちょっと深いところにいるベラ
ちょろちょろしてて撮りずらいからまともに
とったことなかったけど今日は楽々。
そんで初めて知った衝撃。これ若魚だったんだ。。。
成魚はもっとずごく深いところ(80m?)にいるらしい。


ではでは。







# by itarutakaku | 2025-09-11 10:24 | 北部・志戸子 | Comments(0)
2025年 09月 03日

ウサギモウミウシのバッカルコーン?とミヤケテグリ産卵!

9/3 曇り/雨

東3-4m 波2m

透明度30m 水温28−29


今日はちょっと時化。

明日には台風が急速に接近?

ほぼ低気圧だけどその影響かな。

スイスからのゲストとなんとか潜ってました。

日本で初めてのダイビング。

なんとか楽しんでもらえたかな?



写真は最近のもの

ウサギモウミウシのバッカルコーン?とミヤケテグリ産卵!_b0422430_21355844.jpg
ウサギモウミウシ
久しぶりの登場!!
ことしはコテングノハウチワが大豊作!!
久しぶりのモミジ園でワサワサ見られた。

ウサギモウミウシのバッカルコーン?とミヤケテグリ産卵!_b0422430_21355427.jpg
ウサギモウミウシの食事
クリオネのバッカルコーン(口円錐)みたいなのが
出てきて砂の中の何かをもぐもぐ!
結構衝撃的なシーンだった。

ウサギモウミウシのバッカルコーン?とミヤケテグリ産卵!_b0422430_21335517.jpg
ミヤケテグリの喧嘩
久しぶりに盛り上がったミヤケテグリの生態シーンを見れた!
年々ネズッポ科が減少気味。
昔はいたコウワンテグリやセソコテグリは近年全く見かけない。
温暖化の影響だろうか!?
ミヤケテグリはたくさんいるけど、良いハーレムが意外と少ない。
今回は久しぶりに熱々のミヤケテグリの生態シーンが見れた。
このオスは特に背鰭がかっこいい!
そして最強だった。

ウサギモウミウシのバッカルコーン?とミヤケテグリ産卵!_b0422430_21335895.jpg
ミヤケテグリのオスの喧嘩
手前の雄に負けてトボトボと消えた。


ウサギモウミウシのバッカルコーン?とミヤケテグリ産卵!_b0422430_21335132.jpg
求愛中

ウサギモウミウシのバッカルコーン?とミヤケテグリ産卵!_b0422430_21483720.jpg
産卵中


ウサギモウミウシのバッカルコーン?とミヤケテグリ産卵!_b0422430_21340599.jpg
ミヤケテグリのメス

話すと長ーい、そして感動的なまでの
最低なストーリーがあった。
2回の産卵を終えたオスが遠く離れた3匹目のメスの元へ
辿り着いていよいよ産卵か!?と何度も
思わせぶりな時間が過ぎて
気がつくとオスは寝てしまった!?

写真は産卵をできない状態で取り残されたメス。
正直、見たことない。
産卵を控えたお腹の大きなメスが、
夜が更けても産卵できずにウロウロ。。。
20分くらい困惑したメスを観察したけど
メスはオロオロするばかり。
なんとも不思議な光景でした。

ちなみにですが、産卵がなかなか行われなかったので
ライトはほぼ消した状態で写真も撮らずに見守っている
状態オスは寝てしまった。
継続観察でストーリーを紡ぎたい。


ではでは




# by itarutakaku | 2025-09-03 22:00 | 北部・志戸子 | Comments(0)
2025年 08月 30日

海の中の笑顔!?

8/29 晴れ

南東2m 波1,5m 小潮1

透明度30m 気温31水温28


今日は海の中の可愛い表情の皆さんに

集まってもらいました。

魚や甲殻類や貝、みんな表情に乏しいと

あるいは、表情がないと思われているかもしれない。

でもこれがなかなか、良い!

それぞれ愛嬌がある。


写真はお盆くらいから昨日までのものです。


海の中の笑顔!?_b0422430_12121947.jpg
アナモリチュウコシオリエビ




海の中の笑顔!?_b0422430_12121968.jpg
フシデサソリの眼




海の中の笑顔!?_b0422430_12121983.jpg
シテンヤッコ
マロ!平安かっ!?



海の中の笑顔!?_b0422430_12121981.jpg
クビナガアケウス
スカイツリーみたいな顔したやつ。
かっこいい!




海の中の笑顔!?_b0422430_12121959.jpg
パラサイト in ヤクシマダテイシモチ
口の中に寄生虫のウオノエが住んでいた!





海の中の笑顔!?_b0422430_12122007.jpg
サビウツボの子供




海の中の笑顔!?_b0422430_12122044.jpg
オラウータンクラブの子供





海の中の笑顔!?_b0422430_12122053.jpg
トゲダルマガレイの子供かな






海の中の笑顔!?_b0422430_12172333.jpg
ミナミトビギンポかサンゴトビギンポ!?
目玉が激しくキョロキョロするのが可愛い。
先日神奈川県の三浦のトビギンポの写真を見せてもらったら
あからさまに大きくなんか雰囲気が違った。
図鑑を見ても魚類検索を見てもわからないほど
些細な違いしか無いようで水中での見分けは無理かもと
思っていたけど、実物を見るときっと違いがわかるタイプの魚なのかも。

海の中の笑顔!?_b0422430_12314829.jpg
「観音崎自然博物館」の山田和彦さんより
お借りした写真。
砂粒からして随分大きそう。
今度横浜帰ったら探してみよっと!



ではでは。













# by itarutakaku | 2025-08-30 12:33 | 北部・志戸子 | Comments(0)
2025年 08月 29日

コクハンアラ幼魚!擬態にも種類がある!?

8/28 晴れ

北北西2m 波1m 中潮4

透明度30-40m 気温31水温28,9



コクハンアラ幼魚!擬態にも種類がある!?_b0422430_09350537.jpg
夏だぁー!
海が青い!
入道雲がかっこいい。
はい。今日も夏休みを満喫。

家族や近所のオジィなんかと一緒に海で遊んでました。

そんで酒と肴で宴。



さて、今日は写真を撮ってないので

最近のもの。



コクハンアラ幼魚!擬態にも種類がある!?_b0422430_09050783.jpg
コクハンアラ幼魚



コクハンアラ幼魚!擬態にも種類がある!?_b0422430_09044889.jpg
シマキンチャクフグ幼魚



コクハンアラ幼魚!擬態にも種類がある!?_b0422430_09045697.jpg
ハナキンチャクフグ



コクハンアラ幼魚!擬態にも種類がある!?_b0422430_09050960.jpg
ノコギリハギ幼魚




このラインナップで載せたかったんだなぁ。
ちょっと前に1ダイブで撮れた色と模様の似た魚たち。
なんで似ているのか?
そこが面白い。
一般的に言われている理由としては
生き残るための戦略ということだ。

まずハナキンチャクフグとシマキンチャクフグは
似たもの同士の有毒のフグ
毒のあるフグとはいえ捕食者が有毒生物だと
認識するのに少なくとも1匹の犠牲が必要になる。
この2種が似ていることで犠牲は半分になる。
こういった有毒生物同士が似た姿になる擬態は
ミューラー型擬態と呼ばれている。

そんでコクハンアラもノコギリハギも全然違う種で
毒を持っていない魚。
こっちはシンプルでわかりやすい。有毒生物に似せるのは、
毒を持ってないのに「毒があるから危ないよー」と敵を
欺くためだ。
こちらはベイツ型擬態と呼ばれている。


今日はお魚たちの面白戦術の話でした。


ではではまたー。













# by itarutakaku | 2025-08-29 10:00 | 北部・志戸子 | Comments(0)